厚生労働省主催セミナー修了 × 業務改善!30秒のムダをなくす取り組み
当施設では、厚生労働省が主催する「生産性向上の取組の定着に向けた介護事業所向けフォローアップセミナー」を修了しました。
介護現場では、日々の業務をよりスムーズに行い、入居者の皆さんに質の高いケアを提供することが求められています。そのため、当施設では業務の効率化を図りながら、職員の負担軽減と入居者さんの快適な生活の両立を目指しています。
本セミナーでは、生産性向上の継続的な取り組みを実施するために必要なスキルを習得し、課題の特定や解決策の抽出方法、取り組みの実施計画について学びました。この学びを活かし、当施設では生産性向上を目的とした「楽したい委員会」でさらなる業務改善に取り組みました。
「楽したい委員会」では、職員が日常業務の中で感じる「時間がかかっていること」「効率化できそうなこと」を持ち寄り、月に1回の委員会を通じて、改善策を検討し、実施した結果を共有しながら、さらなる業務改善に取り組んでいます。
●取り組みの具体例「パソコン周りを常に整理整頓し、作業効率を向上させる」
具体的な取り組みの一例として、加木屋村ユニットで実施した改善策をご紹介します。従来、パソコン周りが散らかりがちで、必要な物を探すのに時間がかかるという課題がありました。そこで、「パソコン周りを常に整理整頓し、作業効率を向上させる」ことを目標に掲げました。
改善前は、机の上に物が溢れ、必要な物を探すのに時間がかかる状態でした。対策として、従来カウンターで使用していたPCを独立した机に移動させ、全ての物の定位置を決めました。また、不明な物は一時保管ボックスに入れ、処分期間を記入し、期限が来たら処分するルールを設定しました。
その結果、職員一人あたりの物を探す時間や取り出す時間を比較したところ、改善前は 1日30秒×20日(出勤数)=10分かかっていた作業時間が、改善後は1日10秒 × 20日(出勤数)= 3分に短縮されました。
改善後は、スタッフから「物を探すストレスがなくなり、よりスムーズに仕事ができるようになった」「片付けの習慣が定着し、ユニット全体がすっきりした」といった声が上がっています。このような小さな工夫の積み重ねが、職場の働きやすさにつながっています。また業務改善によって生まれた時間は、入居者の皆さんと会話を楽しんだり、お散歩に出かけたりする時間に充てることができています。
これからもより良い職場環境づくりと入居者さんの暮らしづくりに努めてまいります。引き続き、皆さまのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。